実物じつぶつ)” の例文
旧字:實物
しかし、われわれ技術者たるものはダネ、何か考えついたことがあったら、すぐ実物じつぶつをつくってみることが必要だ。技術者は、すぐ技術を物にしてみせる。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
うじゃ実物じつぶつてもまだわからんかナ。——これはそちのお馴染なじみじいや……数間かずまじいやじゃ……。』
多年来たねんらい西洋の書をこうじて多少に得たるところのその知見ちけんも、今や始めて実物じつぶつに接して、おおい平生へいぜい思想しそう齟齬そごするものあり、また正しく符合ふごうするものもありて、これをようするに今度の航海は
「そんなことは、なんでもないが、ベン隧道トンネルの下の、ドイツ軍の秘密の地下工場で、早速さっそくこのようなりっぱな実物じつぶつをつくりあげてしまったことは、腹も立つが、なんとおどろくべき、製造力だろう」
人造人間の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)