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婢女
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じょちゅう
ふりがな文庫
“
婢女
(
じょちゅう
)” の例文
「
奉化
(
ほうか
)
の者で、お父さんは
州判
(
しゅうはん
)
をしてたと云ったよ、
湖西
(
こせい
)
に
婢女
(
じょちゅう
)
と二人で暮してると云うのだ、そうかなあ」
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
ところが
或
(
ある
)
日若夫婦二人
揃
(
そろい
)
で、さる料理店へ飯を食いに行くと、またそこの
婢女
(
じょちゅう
)
が座蒲団を三人分持って来たので、おかしいとは思ったが、何しろ女房の手前もあることだから
因果
(新字新仮名)
/
小山内薫
(著)
前に云うのを忘れたがこの母に比して父という人は評判の好人物であったのだ、
婢女
(
じょちゅう
)
の
談
(
はなし
)
で
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
気になるから
皆
(
みんな
)
に
立合
(
たちあ
)
った
蒲団
(
ふとん
)
の下を見ると、はたせるかな、二通の遺言状が出た
二面の箏
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
私が
曾
(
かつ
)
て、
逗子
(
ずし
)
に居た時分その魔がさしたと云う事について、こう云う事がある、
丁度
(
ちょうど
)
秋の
中旬
(
はじめ
)
だった、当時田舎屋を借りて、家内と
婢女
(
じょちゅう
)
と三人で居たが、
家主
(
やぬし
)
はつい裏の
農夫
(
ひゃくしょう
)
であった。
一寸怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「えらいことになった、どうしたら好いだろう、それにあの女の
伴
(
つ
)
れて来る
婢女
(
じょちゅう
)
も、
藁
(
わら
)
人形だ、牡丹の
飾
(
かざり
)
の燈籠もやっぱりあったんだ、どうしたら好いだろう」
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
不図
(
ふと
)
或
(
ある
)
宿屋へ着くと、
婢女
(
じょちゅう
)
が、二枚の座蒲団を出したり、お膳を二人前
据
(
す
)
えたりなどするので「
己
(
おれ
)
一人だよ」と注意をすると、
婢女
(
じょちゅう
)
は妙な顔をして、「お
連様
(
つれさま
)
は」というのであった
因果
(新字新仮名)
/
小山内薫
(著)
婢女
(
じょちゅう
)
であろう
稚児髷
(
ちごまげ
)
のような髪をした少女に燈籠を持たせて、そのあとから壮い女が歩いて来たが、少女の持っている燈籠の
頭
(
かしら
)
には真紅の色のあざやかな二つの牡丹の花の
飾
(
かざり
)
がしてあった。
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
婢
漢検1級
部首:⼥
11画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“婢女”で始まる語句
婢女共