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妖艶
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あでやか
ふりがな文庫
“
妖艶
(
あでやか
)” の例文
寔
(
まこと
)
に彼はさも思へらんやうに
勇
(
いさ
)
み、喜び、誇り、楽める色あり。彼の
面
(
おもて
)
は為に
謂
(
い
)
ふばかり無く輝ける程に、常にも
愈
(
ま
)
して
妖艶
(
あでやか
)
に見えぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
物を云えば云う程、眼に付いて来る若侍の
妖艶
(
あでやか
)
さに、気味が悪るくなった
体
(
てい
)
で、スタスタと自慢の健脚を運んだ。振り返りたいのを、やっと我慢しながら考えた。
斬られたさに
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
額襟許清らに見え、色いと白く
肉置
(
ししお
)
き
好
(
よ
)
く、髪房やかに結いたるが、
妖艶
(
あでやか
)
なることはいわむ方無し。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
程も有らずラムプは
点
(
とも
)
されて、
止
(
た
)
だ在りけるままに
竦
(
すく
)
みゐたる彼の
傍
(
かたはら
)
に置るるとともに、その光に照さるる満枝の姿は、更に
粧
(
よそほひ
)
をも加へけんやうに
怪
(
け
)
しからず
妖艶
(
あでやか
)
に
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
長襦袢を着て
扱帯
(
しごき
)
を
纏
(
まと
)
い、旅人の目には
妖艶
(
あでやか
)
な女と見えて、寝ているものの懐へ
入
(
い
)
り、嘴を開けると、
上下
(
うえした
)
で、口、鼻を
蔽
(
おお
)
い、寐息を吸って吸殺すがためだとございまする。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“妖艶”の意味
《名詞》
妖艶(ようえん)
妖しいほど美しいさま。
艶かしく色っぽいさま。
(出典:Wiktionary)
妖
常用漢字
中学
部首:⼥
7画
艶
常用漢字
中学
部首:⾊
19画
“妖”で始まる語句
妖
妖怪
妖精
妖女
妖気
妖術
妖怪変化
妖婦
妖魔
妖婆