奇魚きぎよ)” の例文
河にうまれて海に成長せいちやうすれども、むかしより海にてあみに入たる事なし。其始終そのしじゆうをおもふに、さけ鱗族りんぞく奇魚きぎよといふべし。
即ち鍋上にあな穿うがてる布片きれひ、内にれて之を沼中にとうじたるなり、「どろくき」としやうする魚十余尾をたり、形どぜうに非ず「くき」にも非ず、一種の奇魚きぎよなり、衆争うて之をあぶしよくすれど
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
かれあしなくして地をはしり、たふれてふたゝびおきざるなど、魚族ぎよぞくたぐふべきものなきは奇魚きぎよといふべし。