夫妻ふさい)” の例文
大正十二年たいしようじゆうにねん九月一日くがついちにち關東大地震かんとうだいぢしんおいて、著者ちよしやのよくつてゐる某貴族ぼうきぞくは、夫妻ふさいそろつて潰家かいか下敷したじきとなられた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
白が甲州にやしなわれて丁度一年目の夏、旧主人きゅうしゅじん夫妻ふさいは赤沢君を訪ねた。そのうちに着いて挨拶して居ると庭に白の影が見えた。喫驚びっくりする程大きくなり、豚の様にまる/\と太って居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
多分たぶんS、H夫人ふじんが、ホテルでS、HとT連中れんちう待合まちあわせることになつてゐたのでもあらうがM、H夫妻ふさい其処そこ宿泊しゆくはくしてゐたために、一どうらずらずホテルへることになつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)