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大蜘蛛
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おおぐも
ふりがな文庫
“
大蜘蛛
(
おおぐも
)” の例文
丁度
(
ちょうど
)
そのときであった。金博士の頭を目がけて、一匹の
近海蟹
(
がざみ
)
のようによく
肥
(
こ
)
えた
大蜘蛛
(
おおぐも
)
が、長い糸をひいてするすると下りてきた。
毒瓦斯発明官:――金博士シリーズ・5――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
見れば、それは廣介の云う通り、丁度雲に映った幻燈の感じで、一匹の
金色
(
こんじき
)
に光った
大蜘蛛
(
おおぐも
)
が、空一杯に拡っているのです。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
間
(
けん
)
にあまる壁を切りて、高く
穿
(
うが
)
てる細き窓から薄暗き
曙光
(
しょこう
)
が漏れて、物の色の定かに見えぬ中に幻影の盾のみが闇に懸る
大蜘蛛
(
おおぐも
)
の
眼
(
まなこ
)
の如く光る。
幻影の盾
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
羽毛
(
はね
)
布団の下から、真黒なものがむくむくと姿を現わした。それは一
疋
(
ぴき
)
の
大蜘蛛
(
おおぐも
)
だった。
見開いた眼
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
大蜘蛛
(
おおぐも
)
の現れ小蜘蛛なきが
如
(
ごと
)
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
……
筆勢
(
ひっせい
)
あまって
嚇
(
おど
)
し文句を
連
(
つら
)
ねてはみたが、ここで金博士が、
間髪
(
かんぱつ
)
を
容
(
い
)
れず、顔にあたった
大蜘蛛
(
おおぐも
)
を払いのけ、きゃあとかすうとかいってくれれば、作者も
張合
(
はりあい
)
があるのであるが、当の博士は
毒瓦斯発明官:――金博士シリーズ・5――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“大蜘蛛”の解説
大蜘蛛(おおぐも)は、日本の怪談、随筆、民俗資料などにある巨大なクモの怪異。『狗張子』『諸皐記』『耳嚢』『宿直草』などの古書に記述があり、『土蜘蛛草子』『平家物語』では山蜘蛛として知られる。
(出典:Wikipedia)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
蜘
漢検準1級
部首:⾍
14画
蛛
漢検準1級
部首:⾍
12画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大概
大方
大丈夫