“大縞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおしま25.0%
おおじま25.0%
おほしま25.0%
おほじま25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここんところ、ちょっと、お勝手もと不都合とみえて、この暑いのに縞縮緬しまちりめん大縞おおしまつぎつぎ一まいを着て、それでも平気の平左です。白い二の腕を見せて、手まくらのまま
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「男だもの。あはははは」と快く笑いながら、妻がきまりわるげにはお大縞おおじま褞袍どてら引きかけて、「失敬」と座ぶとんの上にあぐらをかき、両手にほおをなでぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
総じてへやの一体の装飾かざりが、く野暮な商人あきうどらしい好みで、その火鉢の前にはいつもでつぷりと肥つた、大きい頭の、痘痕面あばたづらの、大縞おほしま褞袍どてらを着た五十ばかりの中老漢ちゆうおやぢ趺坐あぐらをかいて坐つて居るので
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
帶し段織だんおり小倉の大縞おほじまなる馬乘袴うまのりばかま穿うがち鐵骨の扇を持て腕捲うでまくりなしたる勢ひ仁王の如き有樣ゆゑ番頭久八アツと云ておく逃入にげいらんとするを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)