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大掃除
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おほさうぢ
ふりがな文庫
“
大掃除
(
おほさうぢ
)” の例文
大掃除
(
おほさうぢ
)
の
時
(
とき
)
に、
床板
(
ゆかいた
)
を
剥
(
はが
)
すと、
下
(
した
)
は
水溜
(
みづたまり
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
て、
溢
(
あふ
)
れたのがちよろ/\と
蜘蛛手
(
くもで
)
に
走
(
はし
)
つたのだから
可恐
(
おそろし
)
い。
此
(
こ
)
の
邸
(
やしき
)
……いや
此
(
こ
)
の
座敷
(
ざしき
)
へ
茸
(
きのこ
)
が
出
(
で
)
た。
くさびら
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「馬鹿野郎、
箒
(
ほうき
)
へお辭儀なんかしたつて、
大掃除
(
おほさうぢ
)
の義理にはならないよ。疊をあげるのが嫌なら、その手桶へ水でも汲んで來て、雜巾掛の方を手傳ひな」
銭形平次捕物控:127 彌惣の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
眞黒
(
まつくろ
)
だつて
破
(
やぶ
)
れて
居
(
ゐ
)
たつて、
煤拂
(
すゝはらひ
)
、
大掃除
(
おほさうぢ
)
には
構
(
かま
)
ふものか、これもみぐるしからぬもの、
塵塚
(
ちりづか
)
の
塵
(
ちり
)
である。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
家の中は又
大掃除
(
おほさうぢ
)
ほど探し拔かれましたが、平次はもうそんな事を當てにしません。フラリと飛出すと、ツイ寮の入口から、向島の
土手
(
どて
)
の上に驅け上がつてしまひました。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「搜しましたよ。
大掃除
(
おほさうぢ
)
ほどの騷ぎをしましたが、床下にも、天井裏にも、押入にも疊の目にも、
蚤
(
のみ
)
一匹隱れてゐるこつちやございません。この通り、親分は
疳性
(
かんしやう
)
で、掛物も置物もない部屋です」
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「疊は新しくない樣だが、近頃表替をしたか、
大掃除
(
おほさうぢ
)
をしたらしいな」
銭形平次捕物控:179 お登世の恋人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「フ、フ、飛んだ
大掃除
(
おほさうぢ
)
ねエ、
煤掃
(
すゝは
)
きなら暮に濟んだのに」
銭形平次捕物控:165 桐の極印
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「近頃二階の五疊の疊の表替か、
大掃除
(
おほさうぢ
)
でもしたのか」
銭形平次捕物控:179 お登世の恋人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“大掃除”の意味
《名詞》
特に念入りに行う掃除。古くは春と秋に、近年では一般的に年末に行われ、家の内外隅々まで整理・掃除する習慣。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
掃
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
除
常用漢字
小6
部首:⾩
10画
“大掃”で始まる語句
大掃溜