大仕掛おほじかけ)” の例文
おなしきおなもんうりふたツの類型土器るゐけいどき各地かくちからるのである。それすうからかんがへても、大仕掛おほじかけもつ土器どき製造せいざうしたとへる。
其所そこなにはじめるかとおもふと、遼河れうが利用りようして、豆粕大豆まめかすだいづふねくだす、大仕掛おほじかけ運送業うんそうげふ經營けいえいして、たちま失敗しつぱいしてしまつたのださうである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しかしいつまで川水を汲むでばかりも居られぬので、一月ばかりして大仕掛おほじかけ井浚いどさらへをすることにした。赤土からヘナ、ヘナから砂利、と一丈余も掘つて、無色透明むしよくとうめい無臭むしうさうして無味の水が出た。
水汲み (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
将来に於ける人間の生存上赤裸々せきらゝなる腕力の発現が、大仕掛おほじかけの準備、すなはち戦争といふ形式を以て世の中に起るとすれば、それを解釈するものは
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)