よべ)” の例文
程なく夜明けぬるに一六五いき出でて、急ぎ彦六が方の壁をたたきてよべの事をかたる。彦六もはじめて陰陽師が詞を一六六なりとして、おのれも其の夜はねずして三更のころを待ちくれける。
一二一我が身ひとつはもとの身にしてとあゆみめぐるに、むかし閨房ふしどにてありし所の簀子すのこをはらひ、土を積みてつかとし、雨露をふせぐまうけもあり。よべれいはここもとよりやと恐ろしくもかつなつかし。