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外廓
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がいかく
ふりがな文庫
“
外廓
(
がいかく
)” の例文
その
外廓
(
がいかく
)
は、こう軍艦の形にして、船の側の穴の処に眼鏡を
填
(
は
)
めたので、容堂公のを模して足らないのを駒形の眼鏡屋が
磨
(
す
)
りました。
諸国の玩具:――浅草奥山の草分――
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
……かくてその日の
昏
(
く
)
れがたには
外廓
(
がいかく
)
の諸塁がことごとく陥落し、まったくはだか城となった高天神をとり囲んで武田軍は包囲の陣を
布
(
し
)
いた。
石ころ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
それから株や何かで暮らしている両親たちの生活の
外廓
(
がいかく
)
を、彼女なりの観察の仕方で話しながら、煮立っている鳥には、ろくろく
箸
(
はし
)
もつけなかった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
司令艇の
側壁
(
そくへき
)
の一部が、するすると動きだしたと思うと、それは引戸のように艇の
外廓
(
がいかく
)
のなかにかくれ、あとに細長い
楕円形
(
だえんけい
)
の穴がぽっかりとあいた。
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
自分達は何だか市の
外廓
(
がいかく
)
らしい
淋
(
さむ
)
しい
土塀
(
どべい
)
つづきの狭い町を曲って、二三度停留所を通り越した
後
(
のち
)
、高い石垣の下にある
濠
(
ほり
)
を見た。濠の中には
蓮
(
はす
)
が一面に青い葉を浮べていた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
人穴城
(
ひとあなじょう
)
という
外廓
(
がいかく
)
は焼けおちたが、
中身
(
なかみ
)
の
魔人
(
まじん
)
どもはのこらず逃亡してしまった。
丹羽昌仙
(
にわしょうせん
)
、
吹針
(
ふきばり
)
の
蚕婆
(
かいこばばあ
)
、
穴山残党
(
あなやまざんとう
)
の
佐分利
(
さぶり
)
、
足助
(
あすけ
)
の
輩
(
ともがら
)
にいたるまで、みな
間道
(
かんどう
)
から抜けだした
形跡
(
けいせき
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
外廓
(
がいかく
)
のその煉瓦と、
角邸
(
かどやしき
)
の亜鉛塀とが向合って、道の幅がぎしりと狭い。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あのきみょうな放電現象によって、本艇の
外廓
(
がいかく
)
のうえには、黒いペンキのようなものが塗られた。そのために外が見えなくなった。この考えはどうですか
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
外廓
(
がいかく
)
から
手繰
(
たぐ
)
ってゆくのも案外おもしろいかも知れない。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
次々と甲州の
外廓
(
がいかく
)
を攻めつぶして進んだ。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
廓
漢検準1級
部首:⼴
14画
“外廓”で始まる語句
外廓線