外宮げぐう)” の例文
「それでは外宮げぐうから古市まで是非御一緒に願いましょう。四十年前でも曽遊そうゆうの地でございますから私が案内役を勤めますよ」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
よろしい。しつかりたまへ。」これは安田図書やすだづしよの声である。外宮げぐう御師おしで、三十三歳になる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
長者の一行はようやく伊勢に着いて、外宮げぐう参詣さんけいしました。白木しらき宮柱みやはしら萱葺かやぶきの屋根をした素朴なやしろでありました。一の華表とりいくぐったところで、驕慢きょうまんな長者は大きな声をだしました。
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
れ謹み敬いて申し奉る、上は梵天帝釈ぼんてんたいしゃく四大天王、下は閻魔法王五道冥官どうみょうがん、天の神地の神、家の内にはいどかみかまどの神、伊勢の国には天照皇大神宮、外宮げぐうには四十末社、内宮には八十末社
眼をひらくと、窓から真っ直に、外宮げぐう内宮の神林がひらけている。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
内宮ないぐう参詣さんけいした時にも、長者は外宮げぐうのような不敬な詞を繰返しました。
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)