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塞
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とざ
ふりがな文庫
“
塞
(
とざ
)” の例文
彼は町から以来と云うものは、全く不安に
塞
(
とざ
)
されたままで、ただ
凝
(
じっ
)
と朝刊に、不安な目を向けているだけであった。
暗号舞踏人の謎
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
新しい墓の前には、燃え尽きた線香の灰が残つてゐる
丈
(
だけ
)
であつた。供へた花が、凋れてゐる
丈
(
だけ
)
であつた。美奈子の心を、寂しい失望が一面に
塞
(
とざ
)
してしまつた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
連脈のうへに一と
際
(
きは
)
高い山が上部は密雲のなかに
塞
(
とざ
)
したまま、鼠色な腹を示しはじめた。この地方名うての靈山岩木山だなと、わたしは心のなかで
合點
(
うな
)
づいた。
地方主義篇:(散文詩)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
それはそうでしょうが、家庭に妻のないのは、家屋に
梁
(
うつばり
)
がないようなものです。皇叔のご前途はなお洋々たるものですのに、何故、一家の事を中道に
塞
(
とざ
)
して、人倫を廃さるるのです。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ある者は自己を固く
塞
(
とざ
)
して、もはや他人に何ものをも求めようとしない。
愛と認識との出発
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
▼ もっと見る
心覚えの墓地は、
空
(
むな
)
しかった。新しい墓の前には、燃え尽きた線香の灰が残っている丈であった。供えた花が、
凋
(
しお
)
れている丈であった。美奈子の心を、寂しい失望が一面に
塞
(
とざ
)
してしまった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
骨と皮ばかりになって、しかも、
麓
(
ふもと
)
への道さえ
塞
(
とざ
)
された雪の日に
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
塞
常用漢字
中学
部首:⼟
13画
“塞”を含む語句
閉塞
塞外
逼塞
立塞
塞翁
優婆塞
城塞
馬耳塞
山塞
息塞
馬塞
娑婆塞
韻塞
口塞
荊与棘塞路
方塞
柬埔塞
栓塞
堰塞
馬塞耳
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