地平ちへい)” の例文
その方角ほうがくには、あわしろ銀河ぎんがながれて、まる地平ちへいぼっしていたのであります。
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
空には薄雲が重なり合つて、地平ちへいに近い樹々きヾの上だけ、わづかにほの青い色を残してゐる。そのせゐか秋のの路は、まだ夕暮が来ない内に、砂も、石も、枯草も、しつとりと濡れてゐるらしい。
東洋の秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ああ、くらくら葱畑ねぎばたけ地平ちへいなるつきいでんとして
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
突如とつじょ鉛色なまりいろ地平ちへいにぶ音響おんきやう炸裂さくれつする
地平ちへいのはてを大象たいざうむれぎよしながら
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
つねに見る地平ちへいのはてに
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)