“ちへい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
地平71.4%
馳聘14.3%
馳騁14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空には薄雲が重なり合つて、地平ちへいに近い樹々きヾの上だけ、わづかにほの青い色を残してゐる。そのせゐか秋のの路は、まだ夕暮が来ない内に、砂も、石も、枯草も、しつとりと濡れてゐるらしい。
東洋の秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
聡敏そうびん人にすぐれ、早く叡山に上り、慈覚大師に就いて顕密の二教を学びてその秘奥ひあうを極む、又、花山の辺昭に就いて胎蔵法を受く、ひろく経論に渉猟せふれふし、百家に馳聘ちへいして、その述作する所、大教を補弼ほひつ
空想は縦横に馳騁ちへいして、底止する所を知らない。かれこれするうち、想像が切れ切れになって、白い肌がちらつく。ささやきが聞える。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)