在來ざいらい)” の例文
新字:在来
自體じたい周三が、此のき始めた時の意氣込いきごみと謂ツたら、それはすばらしいいきほひで、何でもすツかり在來ざいらいの藝術を放擲うつちやツて、あたらしい藝術に入るのだと誇稱こしようして
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
小六ころくにはそれまるつうじなかつたが、宗助そうすけからると、御米およね在來ざいらいよりどれほどつとめてゐるかがわかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
よしそれが歌の調子そのものを破ると言はれるにしてからが、その在來ざいらいの調子それ自身が我々の感情にしつくりそぐはなくなつて來たのであれば、何も遠慮をする必要がないのだ。
歌のいろ/\ (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)