トップ
>
団洲
>
だんしゅう
ふりがな文庫
“
団洲
(
だんしゅう
)” の例文
ただこういったままではらはらと涙でも流して
団洲
(
だんしゅう
)
式の思い入れでもした方が聴衆は湧きたつかもしれないのであります。
俳句とはどんなものか
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
つづいて十一月には一番目『
太功記
(
たいこうき
)
』
馬盥
(
ばだらい
)
より
本能寺
(
ほんのうじ
)
討入まで
団洲
(
だんしゅう
)
の
光秀
(
みつひで
)
菊五郎
春永
(
はるなが
)
なり中幕団洲の
法眼
(
ほうげん
)
にて「
菊畑
(
きくばたけ
)
」。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
女房の九女八は、女
団洲
(
だんしゅう
)
で通る
素帳面
(
きちょうめん
)
な、楽屋でも
家庭
(
うち
)
でも、芸一方の、言葉つきは男のようだが、気質のさっぱりした、書や画をよくした、教養のある人柄だった。
市川九女八
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
その中に
二銭
(
にせん
)
の
団洲
(
だんしゅう
)
と呼ばれた、
和光
(
わこう
)
の
不破伴左衛門
(
ふわばんざえもん
)
が、
編笠
(
あみがさ
)
を片手に
見得
(
みえ
)
をしている。少年は舞台に見入ったまま、ほとんど息さえもつこうとしない。彼にもそんな時代があった。……
将軍
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それより小道具衣裳方あり廊下の
端
(
はずれ
)
より離れて
団洲
(
だんしゅう
)
の室に至る。
小庭
(
こにわ
)
をひかへて
宛然
(
さながら
)
離家
(
はなれや
)
の
体
(
てい
)
をなせり。
表梯子
(
おもてはしご
)
を
上
(
のぼ
)
れば
猿蔵
(
さるぞう
)
染五郎
二人
(
ににん
)
の室あり家橘栄三郎これに隣してまた鏡台を並ぶ。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
団
常用漢字
小5
部首:⼞
6画
洲
漢検準1級
部首:⽔
9画
“団”で始まる語句
団扇
団欒
団子
団栗
団
団十郎
団子坂
団栗眼
団々
団栗目