トップ
>
四条派
>
しじょうは
ふりがな文庫
“
四条派
(
しじょうは
)” の例文
大抵
(
たいてい
)
のものは
絵画
(
にしきえ
)
のなかに生い立って、
四条派
(
しじょうは
)
の淡彩から、
雲谷
(
うんこく
)
流の
墨画
(
すみえ
)
に老いて、ついに
棺桶
(
かんおけ
)
のはかなきに親しむ。
顧
(
かえり
)
みると母がある、姉がある、菓子がある、
鯉
(
こい
)
の
幟
(
のぼり
)
がある。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私は
喜多川歌麿
(
きたがわうたまろ
)
の描いた『絵本
虫撰
(
むしえらび
)
』を愛して
止
(
や
)
まざる理由は、この浮世絵師が
南宗
(
なんそう
)
の画家も
四条派
(
しじょうは
)
の画家も決して描いた事のない極めて卑俗な
草花
(
そうか
)
と昆虫とを写生しているがためである。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
そのほか
四条派
(
しじょうは
)
の画には
清水
(
きよみず
)
の桜、
栂
(
とが
)
の
尾
(
お
)
の
紅葉
(
もみじ
)
などいふ真景を写したのがないではないやうであるが、しかしそれは一小部分に止つてしまつて、全体からいふと景色画は写生でないのが多い。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
麻布
(
あざぶ
)
の
古川
(
ふるかわ
)
は
芝山内
(
しばさんない
)
の裏手近くその名も
赤羽川
(
あかばねがわ
)
と名付けられるようになると、山内の樹木と
五重塔
(
ごじゅうのとう
)
の
聳
(
そび
)
ゆる麓を巡って
舟楫
(
しゅうしゅう
)
の便を与うるのみか、
紅葉
(
こうよう
)
の頃は
四条派
(
しじょうは
)
の絵にあるような景色を見せる。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“四条派”の解説
四条派(しじょうは)は、日本画界でも大きな派閥である。江戸時代中期頃、呉春(松村月渓)を祖とし、岡本豊彦や松村景文らが発展させ、京都画壇で一大勢力となり、その後塩川文麟、幸野楳嶺、竹内栖鳳、西山翠嶂、堂本印象などと現代まで続いている。
(出典:Wikipedia)
四
常用漢字
小1
部首:⼞
5画
条
常用漢字
小5
部首:⽊
7画
派
常用漢字
小6
部首:⽔
9画
“四条”で始まる語句
四条
四条畷
四条隆資
四条磧
四条坊門
四条通
四条院