四方八方しほうはっぽう)” の例文
オンドリはねつくまえに、もういちど四方八方しほうはっぽうを見まわしました。すると、遠くのほうに、火がちらちらしているように見えました。
テントのてっぺんからは四方八方しほうはっぽうへ、赤と青の電灯でんとうつながはりわたされて、それがみずうみからいて来る夜風にゆらりゆらりとゆれかがやいています。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
連絡の電波は、四方八方しほうはっぽうにみだれとんで、金属Qの行方をたずねまわる。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ポンポン、そのおととおくではてしなくこだまして、たくさんのがんむれいっせいにがまなかからちました。おとはなおも四方八方しほうはっぽうからなしにひびいてます。狩人かりうどがこの沢地たくちをとりかこんだのです。
おかあさんヤギが、オオカミのようすを四方八方しほうはっぽうからながめてみますと、ふくれあがったおなかのなかで、なにかがぴくぴくうごいています。
こうしてねているあいだに、お城の人たちがやってきて、四方八方しほうはっぽうから仕立屋さんをながめまわしました。そして、おびに「ひとちで七つ」と書いてあるのを読みました。
仕立屋したてやさんはそのテーブルを四方八方しほうはっぽうからじろじろながめていましたが