喰止くひと)” の例文
すな喰止くひとまること出來でき齒輪車はぐるまは、一尺いつしやくすゝんではズル/″\、二三じやく掻上かきあがつてはズル/″\。其内そのうち車輪しやりん次第しだい々々にすなもれて、最早もはや一寸いつすんうごかなくなつた。
大地震だいぢしんによりて損傷そんしようした家屋かおくなかには崩壞ほうかいふち近寄ちかより、きはどいところ喰止くひとめたものもあらう。さういふものは、地震ぢしんならずとも、あるひかぜあるひあめによつて崩壞ほうかいすることもあるであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)