喰付くつつ)” の例文
相手あひてをんなとしは、むつばかりえた。あかはゞのあるリボンを蝶々てふ/\やうあたまうへ喰付くつつけて、主人しゆじんけないほどいきほひで、ちひさなにぎかためてさつとまへした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
何有なあに、私なんかモウお婆さんで、夫の側に喰付くつついてゐたい齢でもありません。』と笑つてゐる。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)