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喪
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うし
ふりがな文庫
“
喪
(
うし
)” の例文
もうその時が来たかのように、志保が色を
喪
(
うし
)
なって考えこむのを見たお萱は、却ってうろたえたように急いでうち消した。
菊屋敷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
八五郎とお葉は、それつきり氣を
喪
(
うし
)
なつてしまつたのです。それを、ズルズルと井戸端まで引摺つて行つたのは、何處から現はれたか、錢形平次と
杵
(
きね
)
太郎の姿でした。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
縁先にいた若侍たちは色を
喪
(
うし
)
なった。しかし鉄之助の
袴
(
はかま
)
の
膝
(
ひざ
)
へたちまち血が
滲
(
にじ
)
みひろがってゆくのを見ると
足軽奉公
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
主人の彦七はまだ四十二三、頑丈そうな身体と、弱そうな神経を持った典型的な旦那衆で、検屍が無事に済んで、改めて
配偶
(
つれあい
)
を
喪
(
うし
)
なった悲嘆にさいなまれている様子です。
銭形平次捕物控:182 尼が紅
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「伯父上、助けてやって下さい」と直二郎は間髪を
容
(
い
)
れず斬り込んだ、「気の毒な身の上の者なんです、生れるとすぐ父に死なれ、育ちざかりに母親も
喪
(
うし
)
ないまして、 ...
明暗嫁問答
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
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主人の彦七はまだ四十二三、頑丈さうな身體と、弱さうな神經を持つた典型的な旦那衆で、檢屍が無事に濟んで、改めて
配偶
(
つれあひ
)
を
喪
(
うし
)
なつた悲歎にさいなまれて居る樣子です。
銭形平次捕物控:182 尼が紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ふとした事から、お鳥の異国的な美しさを見た、三千石取の旗本、安城郷太郎と言う中年の武家が妻を
喪
(
うし
)
なったばかりの淋しさもあったでしょう。恐ろしい熱心で、——お鳥を懇望したのです。
裸身の女仙
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
妻の顔は血のけを
喪
(
うし
)
なって硬ばり、固く歯をくいしばっていた。
悶絶
(
もんぜつ
)
したのであった。……高雄は茶碗に水を
汲
(
く
)
んで来て、妻を抱き起して、くいしばった歯の間から口の中へ注ぎ入れてやった。
つばくろ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
お鈴はひどく頭を打って気を
喪
(
うし
)
なった上土間の渡り板に足を挟んで右足を折ったらしく、
癒
(
なお
)
ったところで、綱渡りの曲芸などは、生涯出来ないかも知れないと、骨接ぎも外科も言って居るのでした。
銭形平次捕物控:213 一と目千両
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お鈴はひどく頭を打つて氣を
喪
(
うし
)
なつた上土間の渡り板に足を挾んで右足を折つたらしく、
癒
(
なほ
)
つたところで、綱渡りの曲藝などは、生涯出來ないかも知れないと、骨接ぎも外科も言つて居るのでした。
銭形平次捕物控:213 一と目千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と氣を
喪
(
うし
)
なつて了ひました。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“喪”の意味
《名詞》
(も)親しい人の死後、一定の期間、行いを慎み死者を弔うこと。
(出典:Wiktionary)
“喪”の解説
喪(も、英語:mourning)とは、身近な者や心を寄せる者、尊ぶべき者等の死を受けて、それを悲しむ者が一定期間中を過ごすことになる、日常生活とは異なる儀礼的禁忌状態であり、人間社会においておよそ普遍的な現象である。親族を亡くしたときに遺族が身を置く場合が最も一般的である。
(出典:Wikipedia)
喪
常用漢字
中学
部首:⼝
12画
“喪”を含む語句
沮喪
喪失
喪心
喪服
喪家
喪中
喪主
喪神
得喪
御大喪
阻喪
喪山
見喪
喪然
喪章
喪旗
服喪
喪屋
去喪
心喪
...