“去喪”の読み方と例文
読み方割合
きょそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とすれば、彼の胸に、魔がいたのは、まさに安土退去の後だ。そのときの衝動こそ、彼の一代の修養も理性も微塵みじんとなって去喪きょそうしていたものにちがいない。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
城兵はうろたえるというよりは、むしろあきれて、人心地もなく、顔の血も去喪きょそうしてただふるえていた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)