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咽泣
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むせびなき
ふりがな文庫
“
咽泣
(
むせびなき
)” の例文
怪
(
けし
)
からぬ女
哉
(
かな
)
、と
怒
(
いかり
)
の余に
手暴
(
てあら
)
く
捩放
(
ねぢはな
)
せば、なほ
辛
(
から
)
くも
縋
(
すが
)
れるままに
面
(
おもて
)
を
擦付
(
すりつ
)
けて
咽泣
(
むせびなき
)
に泣くなりき。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
そのまま、拝むように一礼すると、又も
咽泣
(
むせびなき
)
の声が改まった。
斬られたさに
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
彼は
危
(
あやふ
)
きを
拯
(
すく
)
はんとする如く
犇
(
ひし
)
と宮に取着きて
匂滴
(
にほひこぼ
)
るる
頸元
(
えりもと
)
に
沸
(
に
)
ゆる涙を
濺
(
そそ
)
ぎつつ、
蘆
(
あし
)
の枯葉の風に
揉
(
もま
)
るるやうに身を
顫
(
ふるは
)
せり。宮も離れじと
抱緊
(
いだきし
)
めて
諸共
(
もろとも
)
に顫ひつつ、貫一が
臂
(
ひぢ
)
を
咬
(
か
)
みて
咽泣
(
むせびなき
)
に泣けり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
咽
常用漢字
中学
部首:⼝
9画
泣
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“咽”で始まる語句
咽喉
咽
咽喉笛
咽喉仏
咽喉元
咽喉首
咽元
咽頭
咽笛
咽喉部