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呼込
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よびこま
通りたる時
不※竹本政太夫方へ
呼込れ療治をなし居ける
中五六人義太夫を
習ひに來りしに元より城富も好の
道故我を忘れて聞ながら長く
療治を
得ず夫婦
連立町役人に
誘引れ奉行所さして
出行けり
頓て白洲へ
呼込れけるに長庵は
那の忠兵衞めが
入ざる事を
喋りて
斯る
時宜に及ばせたれば今日こそは目に物見せんと覺悟を
終に金百兩并びに諸道具とも
戻しけるとなり右相談の
濟し頃大岡殿又々一
同呼込れコリヤ五兵衞其方が久兵衞に
盜まれたる三百五十兩は
其儘汝へ
下遣はす
併し召仕ひ久兵衞を