呪咀のろひ)” の例文
彼女かのぢよが三週間しうかん安靜あんせいを、蒲團ふとんうへむさぼらなければならないやうに、生理的せいりてきひられてゐるあひだ彼女かのぢよ鼓膜こまくこの呪咀のろひこゑほとんどえずつてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
二人ふたりがほかのたましひのありとあらゆるその呪咀のろひ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
不思議ふしぎにもおな不幸ふかうかへすべくつくられたはゝであるとくわんじたときときならぬ呪咀のろひこゑみゝはたいた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
小さなる骸色しかばねいろ呪咀のろひしてのがれふためく。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
この怨恨うらみ、この呪咀のろひ、まざまざと
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
護符ちぎる呪咀のろひのひびき。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ひとつ眼の呪咀のろひの光。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)