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周章狼狽
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しうしやうらうばい
ふりがな文庫
“
周章狼狽
(
しうしやうらうばい
)” の例文
能因法師は、茶店のハチといふ飼犬に吠えられて、
周章狼狽
(
しうしやうらうばい
)
であつた。その有様は、いやになるほど、みつともなかつた。
富嶽百景
(新字旧仮名)
/
太宰治
(著)
世間の人の
周章狼狽
(
しうしやうらうばい
)
するやうな事に出くはすと、先生
極
(
きはめ
)
て平気で、不断から透明な頭がいよいよ透明になつて来る。
魔睡
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
制
(
せい
)
し
凱歌
(
かちどき
)
の
聲
(
こゑ
)
いさましく
引揚
(
ひきあ
)
げしにそれとかはりて
松澤
(
まつざは
)
が
周章狼狽
(
しうしやうらうばい
)
まこと
寐耳
(
ねみゝ
)
に
出水
(
でみづ
)
の
騷動
(
さうどう
)
おどろくといふ
暇
(
ひま
)
もなく
巧
(
たく
)
みに
巧
(
たく
)
みし
計略
(
けいりやく
)
に
爭
(
あらそ
)
ふかひなく
敗訴
(
はいそ
)
となり
家藏
(
いへくら
)
のみか
數代
(
すだい
)
續
(
つゞ
)
きし
暖簾
(
のれん
)
までも
皆
(
みな
)
かれが
手
(
て
)
に
歸
(
き
)
したれば
木
(
き
)
より
落
(
おち
)
たる
山猿同樣
(
やまざるどうやう
)
たのむ
木蔭
(
こかげ
)
の
雨森新七
(
あめもりしんしち
)
といふ
番頭
(
ばんとう
)
の
白鼠
(
しろねづみ
)
去年
(
きよねん
)
生國
(
しやうこく
)
へ
歸
(
かへ
)
りし
後
(
のち
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
周
常用漢字
小4
部首:⼝
8画
章
常用漢字
小3
部首:⽴
11画
狼
漢検準1級
部首:⽝
10画
狽
漢検準1級
部首:⽝
10画
“周章”で始まる語句
周章
周章者
周章気味
周章氣味