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吟味中
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ぎんみちう
掛られ平左衞門は此方
吟味中なり主税之助
控へませいシテ平左衞門
我は
思ひの外なる
忠臣者ぢや然すれば其方に
罪は有ども又其方を
取久兵衞は
吟味中主人五兵衞へ
預けられ文右衞門は
直樣頭の
小出兵庫殿へ差出しと相なり
吟味中入牢申付られける又文右衞門が
女房お政は家主へ預けとなり長屋の者共にて
嚴しく
宅番を
悟られ
夫より彼の
旅僧に
對はれ
其方出家の身として盜みせし
段大膽なり早々白状せよと申されければ旅僧は吉三郎が
吟味中頻りと首を
傾け居たりしが
今問るゝに
隨ひ
私し
事上州の
産にて
名を