同日どうじつ)” の例文
しかし、かのうわばみにいたっては、蝮と同日どうじつの論ではない。その強大なるものは家畜を巻き殺して呑む。あるときは、子供を呑むこともある。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
(三)だい二の横穴よこあな數人すうにん合葬がつそうしたるは主人しゆじんおよ殉死者じゆんししやれたりと解釋かいしやくせず。身分みぶん格別かくべつ隔絶かくぜつなき武人ぶじんの、同日どうじつ戰死者せんししや合葬がつそうしたるもの考證かうしようす。
妾の如く貧家に生れ今日こんにち重ねてこの不運にいて、あわや活路を失わんずるものとは、同日どうじつの談にあらざるべしとなじりしに、実に彼はひんよりもなおなおつらき境遇に彷徨さまよえるにてありき。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
「日比谷なんかと同日どうじつろんでないって、三郎も申していました」
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)