トップ
>
古蹟
>
こせき
ふりがな文庫
“
古蹟
(
こせき
)” の例文
こういう
古蹟
(
こせき
)
なので、従来、室町幕府は代々ここの
社
(
やしろ
)
には特別な崇敬と保護を寄せていた。光秀がその由来に無知なわけもない。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この恨みは初め
一抹
(
いちまつ
)
の雲のごとくわが心をかすめて、
瑞西
(
スイス
)
の山色をも見せず、
伊太利
(
イタリア
)
の
古蹟
(
こせき
)
にも心を
留
(
とど
)
めさせず、中ごろは世をいとい、身をはかなみて
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
ここは
曩
(
さき
)
の日に、巡査等が
𤢖
(
わろ
)
と
戦闘
(
せんとう
)
を開いた
古蹟
(
こせき
)
である。低い穴を横に
潜
(
くぐ
)
って奥深く進んで行くと、天井は
漸
(
ようや
)
くに高くなった。ここを行き過ぎると、更に広い場所へ出た。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
関東方面は結構ですから奈良にお連れになって下さい、あたし等は近くにいながら案外大和の名所
古蹟
(
こせき
)
には不案内で、妹などは法隆寺の壁画さえ見ていないのです、と云い
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
それを一番よく知っているのは私だ、私は
嘗
(
かつ
)
てこの背中を、毎日湯に入れて流してやったのだ。あの時もちょうど今のようにシャボンの泡を掻き立てながら。………これは私の恋の
古蹟
(
こせき
)
だ。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
「そりゃ田舎にもよりけりだよ、僕の家なんか草深い百姓家で、近所の景色は平凡だし、名所
古蹟
(
こせき
)
がある訳じゃなし、真っ昼間から蚊だの
蠅
(
はえ
)
だのがぶんぶん
呻
(
うな
)
って、とても暑くってやり切れやしない」
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
蹟
漢検準1級
部首:⾜
18画
“古”で始まる語句
古
古今
古渡
古河
古市
古風
古家
古物
古文書
古代