“古蹟”の読み方と例文
読み方割合
こせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういう古蹟こせきなので、従来、室町幕府は代々ここのやしろには特別な崇敬と保護を寄せていた。光秀がその由来に無知なわけもない。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この恨みは初め一抹いちまつの雲のごとくわが心をかすめて、瑞西スイスの山色をも見せず、伊太利イタリア古蹟こせきにも心をとどめさせず、中ごろは世をいとい、身をはかなみて
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ここはさきの日に、巡査等が𤢖わろ戦闘せんとうを開いた古蹟こせきである。低い穴を横にくぐって奥深く進んで行くと、天井はようやくに高くなった。ここを行き過ぎると、更に広い場所へ出た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)