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南京米
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ナンキンまい
ふりがな文庫
“
南京米
(
ナンキンまい
)” の例文
南京米
(
ナンキンまい
)
支那米
(
しなまい
)
といえば日本の三等米以下と相場が
定
(
きま
)
っているが、お寺も
然
(
そ
)
ういう関係だろうと思っていたら、
崇福寺
(
そうふくじ
)
はナカ/\立派だった。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
自分もさっそく堕落の
稽古
(
けいこ
)
を始めた。
南京米
(
ナンキンまい
)
も食った。
南京虫
(
ナンキンむし
)
にも食われた。町からは毎日毎日ポン
引
(
びき
)
が
椋鳥
(
むくどり
)
を引張って来る。子供も毎日連れられてくる。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「うむさうだなあ」と
勘次
(
かんじ
)
は
南京米
(
ナンキンまい
)
の
袋
(
ふくろ
)
へ
米
(
こめ
)
を五
升
(
しよう
)
ばかり、もう
痩
(
や
)
せて
居
(
ゐ
)
る
俵
(
たわら
)
から
量
(
はか
)
り
出
(
だ
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「何だい、めっぽう重そうなものをかついで来たね、
南京米
(
ナンキンまい
)
じゃあるまいな」
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
俥上
(
しゃじょう
)
から捨てる葉巻の吸いかけを見ると、きっと、パンへ飛びつく痩せ犬のように、頭から
南京米
(
ナンキンまい
)
の麻袋をかぶっている男が、
鳶
(
とび
)
のようにあらわれて、
攫
(
さら
)
い取るように、自分の口へ横に
咥
(
くわ
)
えた。
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
考えている途中でいつか寝たものと見えて、眼が
覚
(
さ
)
めた時は、何にも考えていなかった。それからあとは、のそのそ下へ降りて行って、顔を洗って、
南京米
(
ナンキンまい
)
を食う。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
あの中に
南京米
(
ナンキンまい
)
の
炊
(
た
)
いたのがいっぱい詰ってるのかと思ったら、——何しろ自分が三度三度一箇月食っても食い切れないほどの南京米なんだから、食わない前からうんざりしちまった。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
南
常用漢字
小2
部首:⼗
9画
京
常用漢字
小2
部首:⼇
8画
米
常用漢字
小2
部首:⽶
6画
“南京”で始まる語句
南京
南京虫
南京豆
南京玉
南京路
南京鼠
南京繻子
南京街
南京町
南京錠