“ナンキンまい”の漢字の書き方と例文
語句割合
南京米100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何だい、めっぽう重そうなものをかついで来たね、南京米ナンキンまいじゃあるまいな」
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
俥上しゃじょうから捨てる葉巻の吸いかけを見ると、きっと、パンへ飛びつく痩せ犬のように、頭から南京米ナンキンまいの麻袋をかぶっている男が、とびのようにあらわれて、さらい取るように、自分の口へ横にくわえた。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
考えている途中でいつか寝たものと見えて、眼がめた時は、何にも考えていなかった。それからあとは、のそのそ下へ降りて行って、顔を洗って、南京米ナンキンまいを食う。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)