十里じふり)” の例文
が、親切しんせつ車夫くるまやは、そのしんずるものにつて、たのまれたきやくわたすまでは、建場々々たてば/\を、幾度いくたび物色ぶつしよくするのが好意かういであつた。で、十里じふり十五里じふごり大抵たいていく。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
前面ぜんめん大手おほて彼方かなたに、城址しろあと天守てんしゆが、くもれた蒼空あをぞら群山ぐんざんいて、すつくとつ……飛騨山ひださんさやはらつたやりだけ絶頂ぜつちやうと、十里じふり遠近をちこち相対あひたいして
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)