初嵐はつあらし)” の例文
暗夜やみよから、かぜさつ吹通ふきとほす。……初嵐はつあらし……可懷なつかしあきこゑも、いまはとほはるか隅田川すみだがはわた數萬すまんれい叫喚けうくわんである。……蝋燭らふそくがじり/\とまた滅入めいる。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
らんの葉のとがりしさき初嵐はつあらし
自選 荷風百句 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
たなふくべ現れ出でぬ初嵐はつあらし
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
何となく人に親しや初嵐はつあらし
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)