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出汐
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でしお
ふりがな文庫
“
出汐
(
でしお
)” の例文
このごろの朝の
潮干
(
しおひ
)
は八時過ぎからで日暮れの
出汐
(
でしお
)
には赤貝の船が帰ってくる。予らは毎朝毎夕浜へ出かける。朝の潮干には
蛤
(
はまぐり
)
をとり夕浜には貝を拾う。
紅黄録
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
あの芭蕉が伸拡がって、沼の上へ
押覆
(
おっかぶ
)
さるもんですから、御覧なさい。
出汐
(
でしお
)
をこうして隠すんですもの。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「いまは西かぜ、順風ともいえるが、月の
出汐
(
でしお
)
の時刻には、風向きが吹きかわろうともいっています」
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蒼味
(
あおみ
)
を帯びた
薄明
(
うすあかり
)
が
幾個
(
いくつ
)
ともなく
汚点
(
しみ
)
のように
地
(
じ
)
を
這
(
は
)
って、大きな星は薄くなる、小さいのは全く消えて了う。ほ、月の
出汐
(
でしお
)
だ。これが
家
(
うち
)
であったら、さぞなア、好かろうになアと……
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
やや遅い月の
出汐
(
でしお
)
になったのである。一読しずかな農家の庭に立つ想がある。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
▼ もっと見る
晃然
(
きらり
)
とあるのを押頂くよう、前髪を掛けて、扇をその、
玉簪
(
ぎょくさん
)
のごとく額に当てたを、そのまま折目高にきりきりと、月の
出汐
(
でしお
)
の波の影、
静
(
しずか
)
に
照々
(
てらてら
)
と開くとともに、顔を隠して、反らした指のみ
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“出汐(出汐(広島市))”の解説
出汐(でしお)は、広島県広島市南区に所在する町名である。旧町名は「出汐町」( - ちょう)。
(出典:Wikipedia)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
汐
漢検準1級
部首:⽔
6画
“出”で始まる語句
出
出来
出入
出鱈目
出來
出会
出立
出逢
出掛
出雲