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しゅっぱん
ふりがな文庫
“
出板
(
しゅっぱん
)” の例文
印刷
(
いんさつ
)
出板
(
しゅっぱん
)
の手続きより
一切
(
いっさい
)
費用
(
ひよう
)
の事まで
引受
(
ひきうけ
)
られ、日ならずして予が
望
(
のぞみ
)
のごとく
美
(
び
)
なる
冊子
(
さっし
)
数百部を
調製
(
ちょうせい
)
せしめて予に
贈
(
おく
)
られたり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
然れども
文化
(
ぶんか
)
初年長崎赴任の後
駿河台
(
するがだい
)
に移り住みし頃より再び文壇に接近し『
南畝帖千紫万紅
(
なんぼちょうせんしばんこう
)
』『南畝
莠言
(
ゆうげん
)
』等の
出板
(
しゅっぱん
)
を見るに至れり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
目安箱
(
めやすばこ
)
の設置、
出板
(
しゅっぱん
)
条例の
頒布
(
はんぷ
)
、戸籍法の改正、郵便制の開始なぞは皆その時代に行なわれた。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
いつ頃からの風俗か知らぬが
蒲団
(
ふとん
)
から何から何までが赤いずくめで、
枕許
(
まくらもと
)
には赤い木兎、赤い達磨を初め赤い
翫具
(
おもちゃ
)
を列べ、疱瘡ッ子の
読物
(
よみもの
)
として
紅摺
(
べにずり
)
の絵本までが
出板
(
しゅっぱん
)
された。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
英国の弁護士で『デカメロン』の諸話の起因と類譚を著わしたエー・コリングウッド・リー氏が
出板
(
しゅっぱん
)
前に書を飛ばして、予が知っただけの事を
洩
(
も
)
らしくれ編入したいからと言うて来たので
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
なほフェノロサがその編纂目録において浮世絵板物の一枚ごとにその
出板
(
しゅっぱん
)
年代を記載したるは頗る
驚愕
(
きょうがく
)
すべき事とす。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
あの
出板
(
しゅっぱん
)
は大変な評判で、
津和野藩
(
つわのはん
)
あたりからも手紙が来るなんて、伊那の衆はえらい意気込みさ。そう言えば、
暮田正香
(
くれたまさか
)
が京都から逃げて来る時に、君の家にもお世話になったそうですね。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
それは昔から江戸名所に関する案内記狂歌集絵本の
類
(
たぐい
)
の
夥
(
おびただ
)
しく
出板
(
しゅっぱん
)
されたのを見ても容易に推量する事が出来る。太平の世の武士町人は
物見遊山
(
ものみゆさん
)
を好んだ。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
板
常用漢字
小3
部首:⽊
8画
“出板”で始まる語句
出板物