“紅摺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
べにず50.0%
べにずり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「親分、くたびれましたかえ」と、多吉は宿から借りた紅摺べにずりの団扇うちわで、膝のあたりの蚊を追いながら云った。
半七捕物帳:14 山祝いの夜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いつ頃からの風俗か知らぬが蒲団ふとんから何から何までが赤いずくめで、枕許まくらもとには赤い木兎、赤い達磨を初め赤い翫具おもちゃを列べ、疱瘡ッ子の読物よみものとして紅摺べにずりの絵本までが出板しゅっぱんされた。