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凡俗
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ぼんぞく
ふりがな文庫
“
凡俗
(
ぼんぞく
)” の例文
ある時は、自分を
凡俗
(
ぼんぞく
)
より高いものに
自惚
(
うぬぼ
)
れて見たり、ある時は取るに足らぬものと
卑
(
いや
)
しめてみたり、その間に
起伏
(
きふく
)
する悲喜を生活として来た。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
一四
生
(
しやう
)
を殺し
鮮
(
あざらけ
)
を
喰
(
くら
)
ふ
凡俗
(
ぼんぞく
)
の人に、法師の養ふ魚
一五
必ずしも与へずとなん。其の絵と
一六
俳諧
(
わざごと
)
とともに
天下
(
あめがした
)
に聞えけり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
凡俗
(
ぼんぞく
)
また、ただ学校の教育を信じて疑わざる者多しといえども、その実際は家にあるとき家風の教を第一として、長じて交わる所の朋友を第二とし
政事と教育と分離すべし
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
ヘルン夫妻の結婚は、すべての点において特異であり、世の常の
凡俗
(
ぼんぞく
)
な夫婦関係とちがっていた。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
……
実
(
じつ
)
は三
日
(
か
)
余
(
あま
)
り、
仙境霊地
(
せんきやうれいち
)
に
心身共
(
しんしんとも
)
に
澄切
(
すみき
)
つて、
澄切
(
すみき
)
つた
胸
(
むな
)
さきへ
凡俗
(
ぼんぞく
)
の
気
(
き
)
が
見透
(
みえす
)
くばかり。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
生意気なことを言うようですが、孔子やソクラテスは
凡俗
(
ぼんぞく
)
の上に立って凡俗を教えた人たちではありましたが、凡俗といっしょに
暮
(
く
)
らした人たちではなかったと思います。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
“凡俗”の意味
《名詞》
ありきたりで取り柄がないさま。また、そのような人。
(出典:Wiktionary)
凡
常用漢字
中学
部首:⼏
3画
俗
常用漢字
中学
部首:⼈
9画
“凡”で始まる語句
凡
凡庸
凡夫
凡下
凡人
凡事
凡兆
凡者
凡慮
凡情