冷語ひやかし)” の例文
れは此樣こん無學漢わからづやだのにおまへもの出來できるからね、むかふのやつ漢語かんごなにかで冷語ひやかしでもつたら、此方こつち漢語かんごかへしておくれ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
紺屋こうやの干場へ夢にでものぼつたか大層高いものを立てたがつて感応寺の和尚様に胡麻を摺り込むといふ話しだが、其は正気の沙汰か寝惚けてかと冷語ひやかし驀向まつかうからつたところ、ハヽヽ姉御
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
向ふの奴が漢語か何かで冷語ひやかしでも言つたら、此方こつちも漢語で仕かへしておくれ、ああい心持ださつぱりしたお前が承知をしてくれればもう千人力だ
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
紺屋こうやの干場へ夢にでものぼったか大層高いものを立てたがって感応寺の和尚様に胡麻をり込むという話しだが、それは正気の沙汰か寝惚けてかと冷語ひやかしをまっ向からやったところ、ハハハ姉御
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
威張つてさへ呉れると豪氣に人氣じんきがつくからね、己れは此樣な無學漢わからずやだのにお前はものが出來るからね、向ふの奴が漢語か何かで冷語ひやかしでも言つたら、此方も漢語で仕かへしておくれ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)