共々ともども)” の例文
二人は自分と共々ともども、青春に幸多い外国の生活、文学、絵画、音楽、社会主義、日々にちにち起る世間の出来事、何につけても、活々いきいきした感想をもってそれらを論じた。
曇天 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「次に」と云いながら山岸佐平は、また懐中へ手をやると小さい包みを取り出したが、「これも主人より預かりましたもの、共々ともどもご披見くださいますよう」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この点を確かめて行く方法として、自分の今考えているものが二つあって、二つは共々ともどもに南北島群の間に比較を試みることが、可能でありまた或いは有効である。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
鼓はなけれど、手拍子てびょうしひざ拍子。いつもの曲舞くせまいの一節、共々ともどもうたわれよ
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きせぬうらみに 泣くねは共々ともども
七里ヶ浜の哀歌 (新字新仮名) / 三角錫子(著)
四六君は麹町こうじまち平川町ひらかわちょうから永田町ながたちょうの裏通へとのぼる処に以前は実に幽邃ゆうすいな崖があったと話された。小波さざなみ先生も四六君も共々ともどもその頃は永田町なる故一六いちろく先生の邸宅にまだ部屋住へやずみの身であったのだ。
と、机から顔をあげて、共々ともども、いたわるような眼をむけた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どうか共々ともどもおよろこび下さい。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)