“ともども”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
共々80.0%
倶共10.0%
諸共10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「次に」と云いながら山岸佐平は、また懐中へ手をやると小さい包みを取り出したが、「これも主人より預かりましたもの、共々ともどもご披見くださいますよう」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
高利貸の奴にだまされて無実の罪に陥ちたのは、雅さんの災難だと、私は倶共ともどもくやし……悔し……くやしいとは思つてゐても、それで雅さんの躯に疵が附いたから
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
むむ、きさまはな、これから直ぐに彼奴あいつの後をけて何をするか眼を着けろ。「飲込のみこみました。「実に容易ならぬ襤褸ぼろが出た。少しでも脱心ぬかるが最後、諸共ともどもに笠の台が危ないぞ。 ...
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)