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こだま
ふりがな文庫
“
兒玉
(
こだま
)” の例文
新字:
児玉
兒玉
(
こだま
)
は
先程來
(
さきほどらい
)
、
多
(
おほ
)
く
口
(
くち
)
を
開
(
ひら
)
かず、
微笑
(
びせう
)
して
人々
(
ひと/″\
)
の
氣焔
(
きえん
)
を
聽
(
きい
)
て
居
(
ゐ
)
たが、
今
(
いま
)
突然
(
とつぜん
)
出身
(
しゆつしん
)
の
學校
(
がくかう
)
を
問
(
と
)
はれたので、
一寸
(
ちよつと
)
口
(
くち
)
を
開
(
ひら
)
き
得
(
え
)
なかつたのである。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
兒玉
(
こだま
)
の
言々句々
(
げん/\くゝ
)
、
肺腑
(
はいふ
)
より
出
(
い
)
で、
其顏
(
そのかほ
)
には
熱誠
(
ねつせい
)
の
色
(
いろ
)
動
(
うご
)
いて
居
(
ゐ
)
るのを
見
(
み
)
て、
人々
(
ひと/″\
)
は
流石
(
さすが
)
に
耳
(
みゝ
)
を
傾
(
かた
)
むけて
謹聽
(
きんちやう
)
するやうになつた。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『さうです、
故郷
(
くに
)
の
小學校
(
せうがくかう
)
です、
私立小學
(
しりつせうがく
)
です』と
言
(
い
)
つた
時
(
とき
)
の
兒玉
(
こだま
)
の
顏
(
かほ
)
は
眞面目
(
まじめ
)
であつたけれど、
人々
(
ひと/″\
)
は
笑
(
わら
)
ひ
出
(
だ
)
した。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
兒
部首:⼉
8画
玉
常用漢字
小1
部首:⽟
5画
“兒玉”で始まる語句
兒玉進五