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償
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つぐなひ
ふりがな文庫
“
償
(
つぐなひ
)” の例文
「三千代さんの心機を一転して、
君
(
きみ
)
を
元
(
もと
)
よりも倍以上に愛させる様にして、其上僕を蛇蝎の様に
悪
(
にく
)
ませさへすれば幾分か
償
(
つぐなひ
)
にはなる」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
まあ! 執念深い! 発車するまでに、青木さんが、お見えになつたら、その
償
(
つぐなひ
)
として、皆さんを箱根へ御招待しますわ。御覧なさい、もう切符を
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
「中古ニ隠士徳本ナル者アリ、甲斐ノ人也。常ニ峻攻ノ薬ヲ駆使シテ未ダ
嘗
(
かつ
)
テ人ヲ誤ラズ。
頭
(
かうべ
)
ニ一嚢ヲ掛ケテ諸州ヲ周流シ、病者ニ応ジ薬ヲ売リ
償
(
つぐなひ
)
ヲ取ルコト毎貼十八銭——」
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
此時分龍馬が隊中の者を連て丸山の茶屋で大騒ぎをして「船を
破
(
や
)
られた其の
償
(
つぐなひ
)
にや金を取らずに国をとる、国を取て蜜柑を喰ふ」と云ふ歌を謡はせたのです。ホヽ
可笑
(
をか
)
しい謡ですねえ……。
千里の駒後日譚拾遺
(新字旧仮名)
/
川田瑞穂
、
楢崎竜
、
川田雪山
(著)
大
償
(
つぐなひ
)
や八木巻へんの
春と修羅 第二集
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
たゞ畫が如何にも
淋
(
さび
)
しい。出來得るならば、子規の此拙な所をもう少し雄大に發揮させて、
淋
(
さび
)
しさの
償
(
つぐなひ
)
としたかつた。
子規の画
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
向後
父
(
ちゝ
)
の
怒
(
いかり
)
に触れて、万一
金銭
(
きんせん
)
上の関係が絶えるとすれば、
彼
(
かれ
)
は
厭
(
いや
)
でも
金剛石
(
ダイヤモンド
)
を放り出して、
馬鈴薯
(
ポテトー
)
に
噛
(
かぢ
)
り付かなければならない。さうして其
償
(
つぐなひ
)
には自然の愛が残る丈である。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
償
常用漢字
中学
部首:⼈
17画
“償”を含む語句
報償
辨償
賠償
無償
相償
代償
弁償
賠償金
無代償
抽籤償還
償金
無償働
償却
要償金
代償物
贖償
不買歌鬟償
返還賠償
追償