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俳友
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はいいう
この
苧纑商人、
或時余が
俳友の家に
逗留の
話に
件の事を
語り
出し、
彼時我六百の銭を
惜み焼飯を
買ずんば、
雪吹の
中に
餓死せんことかの
農夫が如くなるべし
この
苧纑商人、
或時余が
俳友の家に
逗留の
話に
件の事を
語り
出し、
彼時我六百の銭を
惜み焼飯を
買ずんば、
雪吹の
中に
餓死せんことかの
農夫が如くなるべし
高田の
俳友楓石子よりの
書翰に(天保五年の仲冬)雪竿を見れば当地の雪此
節一丈に
余れりといひ
来れり。
ひとゝせ
歳越の
夜、
余が
点をしたる
俳諧の
巻を
懐にし、
俳友兎角子を
伴ひ、その
巻の
催主のもとへいたりて巻を
主に
遣しければ、よろこびて、
今夜はめでたき夜なり、ゆる/\
語り玉へとて
今日の命も銭六百のうちなりとて笑ひしと
俳友が
語れり。