なす)” の例文
「然し、好う悔悟をなすつた。間が容さんでも、又僕が容さんでも、貴方はその悔悟につて自ら容されたんじや」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
一 人の妻と成ては其家を能くたもつべし。妻の行ひ悪敷あしく放埒なれば家を破る。万事つづまやかにしてついえなすべからず。衣服飲食なども身の分限に随ひ用ひておごること勿れ。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
一体まあどうなすつたと云ふので御座いませう、那裡あちらにも這裡こちらにもお客様を置去おきざりなすつてからに。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「来られては困りますけれど、きつと来ますよ。あんなのが毎晩々々来られてはたまりませんから、貴方本当に来ましたら、とつくり説諭して、もう来ないやうになすつて下さいよ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)