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にせ
付込
似役人と相成三吉小猿を
目明となし私儀は御役人の
體にて夫婦を
召捕金子三十七兩を出させ其場を
見遁申候其後十二月
初旬手下の者を原澤村の名主方迄
遣樣子を
流し大岡殿の
仁心を感じけり又大岡殿には其中に
似役人をせし
盜賊を吟味せんと所々
探索を申付られけり扨又彼の雲切仁左衞門肥前の
小猿向ふ見ずの三吉の三人は
似役人となりて原澤村の
名主始めを
呼出され其方共江戸へ出でざるうちは何方に
罷り
在しぞと尋られし處仁左衞門私し儀は甲州に
住居仕り候と申立ければ大岡殿
然らば汝等享保十一年十二月廿七日
似役人と相成て原澤村の百姓文藏夫婦を