“五十(ごじふ)” の例文
唯(と)、何(なん)と、其(そ)の棕櫚(しゆろ)の毛(け)の蚤(のみ)の巣(す)の處(ところ)に、一人(ひとり)、頭(づ)の小(ちひ)さい、眦(めじり)と頬(ほゝ)の垂下(たれさが)つた、青膨(あをぶく)れの、土袋(どぶつ)で、肥張(でつぷり)な五十(ごじふ)恰好(かつかう)の、頤鬚(あごひげ)を生(はや)した、漢(をとこ)が立(た)つて居(ゐ)るぢやありませんか。何(なに)ものとも知(し)れない。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)