云聞いひきか)” の例文
仕出たり光陰くわういんの如く享保きやうほも七年とは成ぬ吉之助も當年たうねんは十八歳と成けり夫婦相談さうだんして當年の内には吉之助へも云聞いひきか良辰りやうしん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
云聞いひきかせければ十兵衞は又間違まちがひの品が出たかとて家主同道にて下谷の自身番へ來りしかば早速呼出よびいだし原田は十兵衞に向ひ去月中きよげつぢうなんぢが宿にて此治助が脇差を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
やくして各々妻にも其趣そのおもむきを云聞いひきかせ是より兩家べつしてむつましく交際つきあひけり然るに兩人の子供こども丈夫ぢやうぶ成長せいちやうなすうちはや吉三郎十三歳と成し時ちゝの茂兵衞大病たいびやうわづら種々しゆ/″\療養れうやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)