“乙丑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きのとうし50.0%
いっちゅう25.0%
いつじゅう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甲子きのえねを一とし乙丑きのとうしを二とすれば甲戌きのえいぬは十一であり丙子ひのえねは十三になる、少しめんどうなだけに、それだけの長所はあるのである。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
慶応元年乙丑いっちゅうの春より夏にかけて枕山はしばしば芝口一丁目脇坂中務大輔安宅わきざかなかつかさのたいふやすおりの邸に招かれて奉和の詩を賦している。脇坂安宅は播磨国竜野の城主で純斎と号した。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
本年三十二歳、甲子こうしノ年、乙丑いつじゅうノ月、丙寅へいいんノ日、丁卯ていぼうノ時刻に生れました。……が先生、金が入るとか、損するとか、そんな日常茶飯事は、貴筮きぜいに伺う必要はありません。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)